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ローカルLLMの費用回収:削減できる月額から電気代を引いて比べる

GPU初期費用13万円・月額削減3,000円・電気代651円という仮定なら単純回収は約55.3か月。契約を維持する場合との違い、測定済みベンチマークの範囲を整理します。

SHAYOUWORLD 更新 約3分

元を取れるのは、実際に減らせる支出があるとき

GPUを買ってもクラウド契約を同じまま続けるなら、その月額を節約額にはできません。まず「解約・減額できる月額」を決め、追加でかかる電気代や保守費を差し引きます。API従量課金を使っている場合は、実際に減らせる利用料を同じ欄へ入れます。

仮定を固定した計算例

以下は既存の bench/config.mjs に置かれた計算用仮定を使う例です。現在の中古GPU相場、製品別料金、実測電力を確認した価格表ではありません。

入力仮定
GPUの初期費用130,000円
追加消費電力350W
稼働時間1日2時間、月30日
電力量単価31円/kWh
実際に減らせるクラウド費用月3,000円

電気代は 0.350kW × 2時間 × 30日 × 31円 = 651円/月。月の差引節約額は3,000 − 651 = 2,349円です。GPU代だけを回収する単純な期間は130,000 ÷ 2,349 ≒ 55.3か月となります。

旧稿の約43か月は初期費用を月額で割っただけで、電気代を差し引いていませんでした。上の55.3か月もPC本体、待機電力、冷却、故障、設定・保守の時間、税、資金の時間価値を含まないため、総保有コストの回収を保証しません。

実際に減らせる月額電気代だけを引いた節約額初期費用の単純回収期間
0円(契約を維持)−651円回収できない
3,000円2,349円約55.3か月
15,000円14,349円約9.1か月
30,000円29,349円約4.4か月

月15,000円の行は「5人なら必ずこの節約になる」という意味ではありません。人数分の契約を実際に減らせることと、共有GPUの処理量・待ち時間が業務を満たすことが必要です。稼働時間が増えれば電気代も計算し直します。

品質は過去のベンチマークと、実際の仕事の両方を見る

J-WorkBenchの2026年6月6日記録では、品質はタスクごとの採点を重み付けした指標です。総合点には速度、経済性、ローカルで使えることへの評価も入り、総合点が高いことと品質が高いことは同じではありません。

その記録から一部を抜き出すと、次の結果です。値は当時の課題・設定・採点方式に限った score01 × 100 です。

カテゴリクラウド群の最良値qwen2.5:14b
議事録9192
メール100100
規程RAG9977
契約照合10081
表/CSV9856

ルーブリックの一部はClaudeによるAI採点です。独立した専門家の評価ではありません。長文課題は全モデル満点となり、問題文に答えが明示されすぎているという既知の制約があります。現在の全モデルの優劣や、業務をその割合だけ自動化できるという主張には使えません。今回、モデルの再実行はしていません。

機密性と処理量は、費用とは別に確認

ローカルでモデルを動かしても、連携ツール、外部検索、ログ転送などが通信する構成はあります。「手元で起動するからデータが一切外に出ない」とは判断せず、接続先と設定を確認します。組織で扱うデータは、承認された環境と規程に従います。

ローカルにもVRAM、処理速度、同時実行数、コンテキスト長などの制限があります。定額サービスの回数制限がなくなることを「無制限」と呼ぶのは不正確です。実際の文書長・同時利用人数で待ち時間と再作業を測り、必要な品質を満たせる範囲を決めます。

自分の条件へ置き換える

「初期費用 ÷(減らせる月額 − 追加の月額費用)」を使います。分母が0以下なら、この支出削減だけでは回収できません。まず架空データで代表タスクを試し、レビュー時間も含めて比較してください。ベンチマークの方法論と再現手順を入口にできます。

2026年9月20日訂正:電気代を含む回収式へ修正し、最新価格と誤認する製品名付きの概算表、「上限なし」「機密なら唯一解」という断定を除きました。

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About the author
SHAYOUWORLD

日本の公共データAPIを使うMCPサーバーを作って公開し、ローカルLLMを自分のGPUで測った記録を、一次情報・検証ログ・失敗例とあわせて整理します。