Claude Code サブエージェントの作り方と使いどころ:.claude/agents の frontmatter
Claude Code のサブエージェント(subagents)とは、メインの会話とは別のコンテキストウィンドウで動く、専用のシステムプロンプトとツール権限を持つ補助エージェントです。 Claude が Agent ツール(旧称 Task ツール)経由で呼び出し、探索やレビューの長い作業を切り出して、要約だけをメイン会話へ返します。
作り方は Markdown ファイル1枚です。 プロジェクト用なら .claude/agents/<name>.md、個人用なら ~/.claude/agents/<name>.md に、YAML frontmatter で必須の name と description、任意の tools / model などを書き、本文にシステムプロンプトを書きます。2026年9月14日に公式ドキュメントを確認したところ、/agents コマンドは v2.1.198 以降ウィザードを開かず、Claude にファイルを書かせる方式に変わっていました(詳細は後述)。
使うべきなのは、大量ファイルの探索・独立した検証・レビュー・出典付きの調査の4場面で、1ファイルの小修正やメイン会話の文脈に強く依存する作業では呼ばない方が速いです。以下、この3点を順に展開します。
結論
- 何か: 別コンテキスト・別ツール権限で動く補助エージェント。メイン会話には要約だけが戻る。
- 作り方:
.claude/agents/<name>.md(プロジェクト)または~/.claude/agents/<name>.md(個人)。frontmatter にnameとdescriptionは必須、tools/disallowedTools/model/permissionMode/skills/memory/maxTurns/isolationは任意。 - いつ使うか: 探索・検証・レビュー・調査。子の目的は1つに絞り、返す形式を先に指定する。
- いつ使わないか: 小修正、タイポ、親の文脈参照が多い作業、判断待ちが多い作業。
2026年9月14日時点の公式 sub-agents ドキュメント(code.claude.com/docs/en/sub-agents)で確認した現行仕様を、初版(2026年4月)からの差分込みでまとめます。
- 置き場所と優先順位: 管理設定(組織) >
--agentsCLI フラグ(そのセッション) >.claude/agents/(プロジェクト) >~/.claude/agents/(ユーザー) > プラグインのagents/。ディレクトリは再帰的に走査されるのでagents/review/のようなサブフォルダ分けができます。 - frontmatter: 必須は
name(小文字とハイフン、:不可)とdescription(いつ委譲するか。全エージェント合計で15,000トークンを超えると警告)。任意はtools(省略時は全ツール継承)、disallowedTools、model(sonnet/opus/haiku/fable/ フルID /inherit)、permissionMode(default/acceptEdits/auto/dontAsk/bypassPermissions/plan)、skills、memory(user/project/local)、maxTurns、mcpServers、hooks、background、isolation: worktree、color、effort。 /agentsの変更: v2.1.198 以降ウィザードは開かず、「Create a personal code-improver subagent in ~/.claude/agents/」のように Claude に書かせます。両ディレクトリは監視されており、既存ファイルの編集は再起動なしで反映されます(新しいagents/ディレクトリを初めて作ったときだけ再起動)。- 組み込みサブエージェント: 読み取り専用の
Explore(quick/medium/very thoroughの深さ指定あり)、プランモード用のPlan、探索と変更の両方を行うgeneral-purposeなど。CLAUDE.md を読まない Explore / Plan は速い代わりにプロジェクト規約を知りません。 - 呼び方: 自然言語で名前を出すほか、
@agent-code-reviewerの @メンションで確実に指定でき、claude --agent code-reviewerでセッション全体をそのエージェントとして起動できます。会話全体を引き継ぐフォークは/subtask(v2.1.212 以降)です。
初版で「tools: Read, Grep, Glob, Bash」と書いた設定例の書式は、現行仕様でもそのまま有効です。後半の設定例は変更していません。
サブエージェントで何が変わるか
通常のAIエージェント利用では、調査、実装、テスト、レビューが同じ会話に積み上がります。長いタスクではコンテキストが膨らみ、重要な情報が埋もれます。
サブエージェントを使うと、親エージェントは全体方針を持ち、子エージェントに限定タスクを渡せます。
親エージェント:- 全体の目的- 最終判断- 統合
サブエージェント:- 調査- テスト- レビュー- ドキュメント整理重要なのは、子に任せる作業を小さくし、親に返す情報の形式を先に決めることです。
効く場面1: 大量ファイルの探索
大規模リポジトリでは、親の会話で大量のファイルを読むとノイズが増えます。探索だけをサブエージェントに任せると、親の会話を軽く保てます。
Use the codebase-map subagent to investigate where authentication is handled.Return only:1. related files2. current request flow3. likely change points4. risksDo not edit files.探索サブエージェントには、編集権限を持たせないのが基本です。
効く場面2: 独立した検証
実装後のテストやビルド確認は、独立タスクとして切り出しやすいです。
Use the test-runner subagent to run the relevant tests for this diff.If tests fail, report the failure and likely cause.Do not modify production code unless explicitly asked.検証担当に修正まで任せると、実装担当の意図とずれることがあります。最初は「失敗原因の報告」までに絞る方が安全です。
効く場面3: レビュー
レビューはサブエージェントと相性がよい作業です。実装した本人とは別視点を作れるため、見落としを拾いやすくなります。
Use the code-reviewer subagent to review the current git diff.Focus on:- behavioral regressions- missing tests- security-sensitive changes- unnecessary dependenciesReturn findings by severity.レビュー担当には、修正権限を与えず、指摘だけ返させる運用が扱いやすいです。
効く場面4: ニュース・仕様調査
AIツール系の記事や実装では、公式ドキュメントの確認が必要です。このような調査をサブエージェントに任せる場合は、出典URLと確認日を必ず返させます。
Use the research subagent to verify the latest official docs.Return:- official source URLs- checked date- what changed- what is still uncertainDo not rely on blog summaries.使わない方がよい場面
サブエージェントは便利ですが、呼ぶだけでコストと時間が増えます。次のような作業では親エージェントだけで十分です。
- 1ファイル内の小さな修正
- タイポ修正
- 親の会話にある情報を細かく参照する作業
- 人間の判断待ちが多い作業
- 作業範囲がまだ定義できていない依頼
サブエージェント設定例
プロジェクト単位で使う場合、.claude/agents/code-reviewer.md のように置きます。
---name: code-reviewerdescription: Use after code changes to review correctness, security, and test coverage.tools: Read, Grep, Glob, Bash---
You are a senior code reviewer.
When invoked:- Inspect the current git diff.- Focus on bugs, regressions, missing tests, and security concerns.- Do not rewrite files.- Return findings ordered by severity.ツール権限は最小にします。レビュー担当に Edit を持たせると、レビューのつもりが修正まで始めることがあります。
設計チェックリスト
- サブエージェントに任せる目的が1つに絞られている
- 子に渡す情報が自己完結している
- 返してほしい形式を指定している
- 不要な編集権限を与えていない
- 親エージェントが最終判断する前提になっている
次に読む
出典
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· 参考リンク 2件仕様駆動でAIエージェントに実装させる — SPEC.md・依頼テンプレート・よくある失敗5つ
大きめの機能は仕様を固める会話と実装する会話を分けると手戻りが減ります。SPEC.mdを書かせて新セッションで実装させる手順に加え、依頼テンプレートとClaude Code/Codexでよくある失敗5つを整理します。
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· 参考リンク 13件Claude Codeの使用上限(5時間・週次)の仕組み、Pro/Max別の枠と止まった時の対処
Claude Codeの5時間セッション上限と週次上限の仕組み、Pro・Max 5x・Max 20x・Team・API従量の料金と枠の違い、上限で止まった時の選択肢、/usageの読み方、枠を延ばす実務を公式docsで整理。
この記事の情報・検証メモ
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- 公開日
- 情報確認
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- 定期更新
仕様・料金・提供範囲が変わりやすいテーマは、公開日・更新日・情報確認日を分けて管理します。 導入前には必ず記事末尾の一次情報と公式ドキュメントで最新状況を確認してください。